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【2020 受験生応援ブログ vol.9】プリズンブレイク

私が浪人していた時、同じ寮にほとんど部屋から出てこない仙人がいた。
寮生のなかでは苔をまとって過ごしてるとか、動かなすぎてキノコ生えているのを見たとか、様々な噂がたった。
ある時部屋から出てきた所に偶然遭遇したが、見た目は案外普通だった。
「やあ」と皆んなに挨拶して回っていた。
それが何か残念ではあったが、それ以降退寮するまで見かけたことがなかったのは今思えば十分怖い。
初等教育教員養成課程 理科選修の佐藤 悠(2年)だ。


受験生を応援するということだが、11月に入ってくると勉強法も確立してるだろうし、精神面でも様々なアドバイスがあるだろうから、私が言えるような事は特にないので、浪人時の思い出を書く。
気分転換に読んで欲しい。


浪人の時の一番の思い出は、門限以降外出禁止の寮の深夜脱走だ。
友達の部屋は3階だったが窓からでて室外機のパイプを伝い、二階の屋根に降りて、屋根から非常階段に出る事でいつでも外に出られた。
その事は友達が食堂でよく話すので知っていたが、特に用事もないので、別に外に出なくてもいいと思っていた。


しかし、二次試験が終わると、後期の対策と言えば面接のみ。
理由は無くとも、どうしても20時の門限の後、外に出なくてはならないと思った。
面白い事に、同じ様に考えていた3人がその三階の部屋に集まり、夜の街に私達は繰り出した。
受験や規則からの開放感でとても楽しかったのは覚えているが、その内容は勾当台公園で大道芸を見ただけだった気がする。


それでも満足して、帰って来て寮の近くまで来た時、最悪の事態が起きた。
三階のやつが寝たのだ。
電話して窓を開けてもらうはずだったのに、寝てるから気づかない。
時期も悪かった。
寒くて開けっ放しにはできないし、登っているところを見られて泥棒と間違われて通報されかけた話も聞いていた。


仕方なくそのまま夜を明かして、朝の正門の施錠が開くタイミングで帰った。
最大の関門である寮長の目を欺くべく朝の散歩から帰った振りをして、帰りました〜!と元気良く入ったら、上手いこと通過できた。


そう思っていたら、部屋番号102番 106番 205番長い散歩お疲れ様ですと全体放送。
色々どうでも良くなって寝た。
脱走はとても楽しい。
同じ境遇の人がいたら、色々終わった後やるのも良い。
責任は負えないが。

 

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