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【東京学芸大学 受験生応援特集 vol.33】不運も実力のうち


初詣におみくじを引いたら人生初の凶が出ました。今年は良い年になりそうです。

中等教育教員養成課程書道専攻の兼松 鮎那(2年)です。


今回は、合格した今では笑い話である、私の試験中の不運について書いていきたいと思います。勉強の息抜きに、どうぞお付き合いください!


試験当日の私は体調は万全、防寒対策も完璧。懸念されることがあるとすれば、前日の夕飯に食べた唐揚げがおなかに居座っていることだけでした。


まず私は国語の試験を受けるため、講義棟の教室へ向かいました。(試験会場は前もって把握しておくと当日焦らなくて済むので必ず”明確に”把握しておきましょう!)

そして試験開始。問題用紙を開いて問題を読み始めた時、私の手は小刻みに震えていました。しかし、気にしている場合ではありません。幸い文字を書くのに支障はなく、問題を解いていくうちに震えもなくなったため、国語の試験は無事終えることができました。

しかし、書道専攻である私の大本命は最後の実技試験です。実技試験で震えてしまっては一巻の終わりですが、そんなことを考えていても不安になるだけです。国語の試験中に震えてよかった、これ以上震えることもないだろう、と私は気楽に試験に臨みました。


臨んだはずでした。


実技試験開始10秒。筆を持って墨をつけた瞬間、私の手は国語の時間とは比べ物にならないほど震え出しました。

書道は一発勝負です。書いて消せる普通の試験とは違うのです。それは私にとって絶望的といって良い状況でした。震えていては綺麗な線を引くことなどできるわけがありません。

このままでは書けないと思った私は、大きく深呼吸をしました。平常心、冷静に、落ち着いて。そう自分に言い聞かせました。

そして書き始めた一枚目。ゆっくり、丁寧に一画一画書いていきました。

何でもない、ただの縦画が盛大に左右にブレたことは一生忘れられないでしょう。

深呼吸を繰り返し、手をマッサージしたり瞑想したり、様々な方法を試しましたが、結局実技試験中に手の震えがおさまることはありませんでした。

書いた作品で線の乱れがないものはゼロ。ほかに比べてまだ”マシ”と思われる作品を提出しました。


試験当日は何が起こるかわかりません。どんなに勉強しても、どんなに体調に気を付けても、不運に見舞われることはあります。しかし、手の震えという書道を受験する者にとって最悪な不運に見舞われた私も、春には三年生です。結果だってどうなるか分かりません。

今まで皆さんが積み重ねてきた努力が必ず実を結ぶとは限りませんが、努力を積み重ね続けない限り、合格に手が届くこともありません。


二次試験まであと少し。最後まで努力し続けてください。試験当日、皆さんが不運に見舞われることなく、実力を発揮できることを祈っています。

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